妻が留守で、ビートと2人だけの生活だと、家事に追われて1日が終わってしまうという感じがします。
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毎日、書斎をはじめ、自宅の一部は私自身が掃除しているのですが、妻がいないと掃除の範囲が増え、いつも以上に時間がかかります。
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料理は一切しないのですが、食事の用意や後片づけなどで、やっぱり余分な時間がかかるのです。
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洗濯は乾燥まで自動でやってくれるのですが、それでも洗濯物を畳(たた)んだりする時間が必要になってきます。
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本が読めず、本どころか新聞も読む時間がありません。
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昨日などアイロンかけまでトライしてしまい、自分のイメージとは違い、うまくシワが伸びないことも体験しました。
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朝からずっと家事に追われ、終ったのが昼過ぎ。
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そのあいだ会社にも行けず、サラリーマンならクビです。
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世の中「育休」は認められつつありますが、さすがに「家事休」まではないはずです。
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余りにストレスがかかり、またお腹もすいたので、普段は食べない昼食を食べてしまったほどです(その分、夕食は抜くつもりですが)。
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読書や勉強というのは、かなり贅沢な時間の過ごし方なんだというのがよく分かりました。
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昔、渡部昇一先生が、学者として「家事をしない」ことを信条とされていました。
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理科系の研究者は、実験などがあるため大学へ行かないと仕事になりません。
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一方、文科系は家でも研究できるのです。
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そうすると、つい奥さんから家で出来る用事を請け負ったりし、意識しないところで研究に使うべき時間を削ってしまうのです。
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ずるずると家事をしてしまい、学者として大成しないことは十分考えられます。
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私は鍵山流掃除道の直系の弟子なので、掃除に関してはかなり本気に取り組む方なのですが、家事や雑用に時間を取られていては、本筋の仕事や勉強が十分にできないという(貴重な)経験ができました。
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人生は短いのだから、それなりの工夫をし「本筋」のみに集中していこうと思います。