手放す

38歳で鍵山秀三郎先生と出会い、それ以降、鍵山流掃除道を30年以上続けてきました。

 

40代、50代の頃は、早朝に出勤し、会社の掃除を2時間行っていました。

 

師匠の鍵山秀三郎先生も「掃除のおかげで何度も経営危機を乗り越えることができた」と仰っておられましたが、私も同感です。

 

今は会社の掃除はスタッフに任せていますが、スッキリとした空間の中で数枚のリトグラフがオーラを放っています。

 

私は専ら(もっぱら)自宅の掃除を行っています。

 

これにかかる時間が1時間半。

 

読書や語学などの知的作業にかける時間をもっと増やしたいという「魂の根源からの欲求」に答えようとすると、まったく時間が足らないのです。

 

そこで掃除をせずに、そのぶん知的作業をする日を週に3日つくることにしました。

 

なにせ30年間ひたすらやって来た掃除をやらない日が出てくるわけで「後ろめたさ」をも超えた、ちょっとした恐怖のような感情もあります。

 

もしこれで運気が悪くなったら、即、もとに戻そうとは思っています。

 

完全にやめるわけではないのですが、いわば「掃除を手放した」わけです。

 

掃除を手放すような大胆なことをしたので、この際、人間関係も手放そうと思います。

 

少数の良質な人たちとだけ、つながっていこうと思うのです。

 

もうひとつ「欲を手放す」。

 

年を取ると、これも案外簡単にできてしまえそうです。