自分の会社を掃除するだけでも大変なのに、会社以外のところを掃除するのはもっと大変です。
私などは師・鍵山秀三郎先生の後姿を見ればいいだけだったので、最初から抵抗なかったのですが、やはりある程度「見返りを求めない気持ち」がなければ続きません。
神様はこの「見返りを求めない気持ち」が大変お好きなようです。
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掃除に限らず、見返りを求めない気持ちで行った行為は、その相手からではなく、天から(神様から)お返しが来るようになっています。
しかも何倍も。
この法則を体得した人が、真の意味での人生の成功者と言えるのではないでしょうか。
偉大な宗教家はみんなそうだし、わが師・鍵山秀三郎先生だってそう。
斉藤一人さんの本を読んでいても、その教えのことが手を替え、品を替え書かれています。
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毎朝、武庫川沿いを掃除していたら、もう一人の人ともども自宅を天からプレゼントされた話を書きました。
「私程度の掃除で自宅なのだから、もっとすごい人は何をプレゼントされるのだろう?」ということなのですが、わが師・鍵山秀三郎先生などは、東京の一等地をプレゼントされています。
これは全くの実話です。
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鍵山先生は、若いころ東京でアパートに住んでおられました。
鍵山先生のことだから、誰に何を言われるでもなく、自分が住んでいるアパートとその周辺を毎日キレイに掃除されていたわけです。
その姿に大家さんが感銘を受けられ、ある時鍵山先生にこう仰ったそうです。
「この不動産をあなたに買っていただきたい。いくらでもいいから買える値段を言ってほしい」。
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ビックリしたのは鍵山先生。
どう考えても、ここの土地を買えるような資金はなく「自分にも恥というものがあります」とお断りしたのだそうです。
「買える値段を、いいから言ってみなさい」と大家さん。
鍵山先生は必至で資金の算段をしたのですが、遂に「申し訳ないですが、お金はこれだけしかありません」。
大家さんは「それでいいから、お買いなさい」。
結局買った値段は時価の6分の1ほどだったのだそうです。
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懸命に掃除をしていると、ふと「こんなことに、こんなに時間をかけていていいのだろうか?」と疑問に思うことがあります。
そんな時は私の場合「鍵山先生がなさっていることだから間違いない」ですみますが、鍵山先生の場合はそんな先達(せんだつ)はいないわけです。
どんなことでも先頭に立つ人は孤独で、後からついてくる人たちの何十倍もの苦労をして道が出来てくるのだと思います。