58歳へ

58歳になりました。
58歳というのは、私にとってちょっと特別な意味があるのです。
38歳の時に人生の師ともいうべき鍵山秀三郎先生に出会いました。
その時の鍵山先生が58歳だったのです。
58歳の私が、いま仮に58歳の鍵山先生とお会いするとしたら、どんな感想を持つでしょうか?

鍵山秀三郎先生とのご縁は、鍵山先生の「トイレ掃除のビデオ」を見たことから始まります。
1週間の間に全く別の方から「鍵山秀三郎」の名前を2度も聞き、これは自分にご縁のある方だと直感したのが、そもそもの始まりでした。
幸いそのうちのお一人が鍵山先生のご自宅の住所を知っておられ、さっそくハガキ(ファンレター)をお出ししたというわけです(その住所を知っていた方は、後に山口県の方の市長に、当時全国最年少でなられました)。

ハガキ1枚に文章がおさまらず「その1」、「その2」、「その3」と3枚も同時にお出ししたのを覚えています。
たぶんご返事をいただけるだろうという確信のようなものがあったのですが、期待通り鍵山先生からハガキが来たのです。
平成3年の8月のことでした。

私は鍵山先生からのおハガキはすべてファイルに保管しているのですが、その数は実に数百枚(ホントです! 1枚も漏らさず保管しています)。
最初の1枚から、これは大切なものになると気が付いていたわけですから、我ながら大したものです。

鍵山秀三郎先生から初めてのおハガキをいただいてから10年ほどは、寝ても覚めても鍵山先生のことばかりを考えていました(これもホントです)。
当然朝の掃除にも力を入れ、以降20年間、出勤日は2時間の掃除を欠かしたことはありません。
もし鍵山先生と出会わなかったら、自分の人生や会社や性格がどうなっていたかは想像もつきません。