掃除を始めて22年

たぶん時間的肉体的に一番働くのは30代ではないかと思います。
従って30代が活躍している会社には優良会社が大変多いのです。
「20代は師を求めよ、30代は一心不乱に働け、40代は果実を実らせよ」という言葉を、ある会社の創業者の人が言っていたのですが、「一心不乱の30代」を持たない人生は、まともな人生になりにくいのです。

38歳の時に鍵山秀三郎先生と出会い、それ以降ずっと掃除をしてきました。
たぶん死ぬまで続けると思うのですが「こんなに掃除ばかりに時間を費やしていいのだろうか」と今でも感じています。
自宅にも会社にも神棚があるのですが(伊勢神宮で買い求めました)、今は「神様に捧げる掃除」という気持ちで続けています。

掃除も曜日によって「やるべき」ところを決めています。
ある地方の優秀な不動産会社の社長は一倉定門下なのですが「掃除をしない社員は排除する」とのこと。
当社も以前は「全員掃除体制」だったのですが、今は全く強制しなくなりました。

限られた時間の中で仕上げなければならない掃除は、気持ちばかり焦ってしまうので面白くないのですが、時間に余裕があると掃除は基本的にはとても楽しい作業です。
調子に乗り出すといくらでも続けてしまうので、今の私は「もっとやりたい気持ち」を抑え、途中でさっと掃除を切り上げる訓練をしています。
掃除をするとB/Sが良くなるというのは、どうも当社だけの話ではないようで、「法則」と言ってもいいのかもしれないと思っています。

神社にお参りに行くと「大難が小難になり、小難が無難になる」と読んだことがあるのですが、これは掃除にも当てはまることだと感じます。
以前に「こんなに掃除ばかりしていていいのだろうか?」と疑問に思い、少し掃除の手を抜いたことがあったのですが、途端に「具合の悪いこと」が様々に押し寄せてきました。

あわてて再び掃除に力を入れ出したわけですが、そうすると難儀がスウッと消えていった体験があります。
私は自分自身を「幸福度世界ベスト3」に入っている人間だと思うのですが、ひょっとしたら掃除が根本的なところで、私の「しあわせ」を支えてくれているのではないかと、今このブログを書きながら気づいた次第です。