やるやん、大阪

大阪でG20が開催されました。

67年前であれば、大阪での開催など考えられなかったのではないかと思います。

一流ホテルがここ5年ほどの間にいくつも開業しました。

各国首脳やプレス関係者など、少なくとも1万人以上が大阪に滞在したと思われますが、それに十分対応できる収容能力があったということでもあります。

大阪のマンションに住んでいる友人によると、外があまりに静かなので、思わず外に出たら警察官の姿しか見えなかったとのこと。

大阪に通じる高速道路が通行止めになったり、観光施設が閉鎖されたり、生活に不便が生じたりもしたわけですが、そういった経験を何度か積むことにより、大阪が一流都市に成長していくのだと思います。

今まで大阪は没落に次ぐ没落の一路をたどっていました。

大手企業の本社機能がどんどん東京へ移動し、2030代の若手が東京に引っ張られていき、大阪にいると結婚相手も見つからないなんてことが言われていたぐらいです。

それがインバウンドで一気に息を吹き返し、今回のG20、そして2025年の大阪万博へと続いていきます。

大阪にとっては目出度いことが続くわけで、もしこれで阪神タイガーズが優勝でもしたものなら、大阪人の何人かは「興奮死」するに違いありません。

語学の外人講師から「東京の人は冷たいけれど、大阪の人は親切だ」ということを何回か聞いたことがあります。

いい悪いは別として、大阪は東京に比べ「人と人との距離」が近いような気がします。

東南アジアのどこへ行っても「活気と猥雑さ」を感じるのですが、大阪の「ベタベタ感」にはそれに近いものがあるように思います。

東南アジアの人たちだけでなく、東アジアの人たちも、大阪へ来ると緊張しなくてすみ、ホッとできるのではないでしょうか。

グリコの看板がある道頓堀などは、大阪の雰囲気が満載で、あんなにワクワクしたオモロイところは、世界の都市を探してもあまりないのではないかと思うのです。