県民気質

週刊ダイヤモンド』の「都市対決」という記事は面白かったのです。
それぞれ意識するライバル県というのがあるようです。
例えば「鳥取県×島根県」や「岡山県×広島県」というのは関西に住んでいると何となく感じでわかります。
ほかには「富山県×石川県」や「栃木県×群馬県」というのもライバル心が強いようです。

鳥取県島根県は隣どうしで、両県とも人口が少なく、しかも県名をよく間違えられるので余計にライバル心が湧きあがるとのこと。
鳥取県には「スタバはなくてもスナバ(砂場=鳥取砂丘)はある」という自虐ネタがあるのですが、それに対して島根県のほうは「島根にはスタバが2ヵ所もある」というのが自慢なのだそうです。
これには思わず笑ってしまいました。

逆に「合併するならこの県と」という相性のいいカップルもあり「京都府×滋賀県」や「東京都×神奈川県」や「宮城県×山形県」や「愛知県×岐阜県」というのがこのケースにあたるとのこと。
滋賀県は京都経済圏だし、岐阜県は名古屋経済圏ということなのでしょう。
私はよく伊勢に行くのですが、現地の新聞のスポーツ欄を見ると「中日ドラゴンズ」一色なのにちょっと驚いたことがあります。
つまり伊勢は名古屋経済圏なんですね。

北陸新幹線が開通しましたが、これによって北陸は完全に東京圏に組み込まれて行くかもしれません。
人の流れも関西ではなく、東京に向かって行く可能性が大です。

大阪で生まれ大阪を代表するような企業も、続々と本社機能を東京に移しています。
大阪が生き残る方法は、東京への対抗路線ではなく「一流の地方都市」になることだと思います。
オシャレな神戸は「大阪と一緒にせんといて」というのが本音だし、京都は「はなから大阪を相手にしていない」のです。

県どうしで仲が良くないというのはけっこうあるのですが、同じ県内で犬猿の仲という地域もあるようです。
これは「昔の藩を一つの県としてムリに一緒にしたから」が理由のようです。
例えば青森県南部藩津軽藩の地域は、それぞれに強い対抗意識を持っているのは有名な話です。