私が40年前に大学を卒業した時は、東京と大阪は10対8ぐらいの力の差ではなかったかと思います。
当時はトヨタと日産が自動車の2大勢力で、日産がどうしてもトヨタに追いつかないといった状況だったのですが、ちょうどそれと同じような感じでした。
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ところが私の息子が大学を出て就職する頃になると、優秀な学生は大阪で採用されても、すぐに東京に配属になってしまうのです。
ごくたまに名古屋に配属される学生がいたりするのですが、その場合の就職先は間違いなくトヨタ関連です。
関西で就職したつもりが、結婚披露宴は東京で行うという例が少なくないのです。
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東京は人材でも一極集中なのです。
このままでは大阪に優秀な人材がいなくなってしまいます。
「吉本興業」と「阪神タイガーズ」と「大阪のオバチャン」だけが残ったのでは、ちょっと寂しい…。
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と、冗談はさておき、東京と大阪の経済実力は今や10対3くらいが「体感」差ではないでしょうか。
情報が不可欠なビジネスになればなるほど、その格差は開き、大げさでなく業種によっては100対1ぐらいの差に開いてしまっています。
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不動産情報でも、大きな案件になればなるほど東京だけで商売が出来てしまい、仮に地方都市の一等地のビルが売買される場合でも、地元の不動産業者が全く気がつかないうちに、東京での「B to B」取引ですべてが終わってしまうことも少なくありません。
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1989年がピークだった不動産バブルの時は、日本全国に影響がありました。
そのあとの「ファンドバブル」は東京だけのバブルで、地方は置いてきぼりでした。
仮に次の不動産バブルが起こるとすれば(現に起こっているかもしれませんが)、東京の中心部だけに集中したバブルになりそうな気がしています。
また不動産プレーヤーも日本人に限らず、さまざまな国から投資家や仲介者が参加してくるのが特徴ではないかと思います。