金持ち、時持ち、夢持ち

*9月17日(水)はフライトの関係で、ブログの掲載が朝9時ごろになる予定です。
『「金持ち・時持ち・夢持ち社長」と「貧乏ヒマなし社長」』という本を読みました。
最近では一番刺激を受けた本ではないかと思います。
懸命に努力して会社を大きくしたものの、ちっとも精神的・経済的に楽にならない社長がいます。
自分の手取りという意味では、むしろ会社がもっと小さかった時の方が実入りが多かったという社長もいます。

自分が創業した会社を上場まで持って行ったのに、経営が上手くいかず、会社を追い出された人もいます。
社員に依存し、必要以上に社員に気を使っている経営者もいます。
家庭を犠牲にまでして経営に打ち込んでいたのに、会社を倒産させ「いったい自分は何をしてきたのだろう?」と暗澹(あんたん)たる気持ちになる人もいます。

会社が大きくなればなるほど、精神的な重圧が増えたり、経済的にちっとも豊かにならなかったり、自分の思うように経営できなくなったりするのは、やはり方向性が間違っていたのだと思います。
一生「貧乏ヒマなし社長」では、経営している意味がないのです。

「2020年の東京オリンピックの開会式を見に行こう」と妻と話していたのですが、自分はその時も、今と同じように「時間足らない病」で余裕のない生活をしているのではないかと思い、ギクリとしました。
今は会社の財務状態は良くなったですが、やりたいことも出来ず、ちょっとストイックな生活でもあります。
こんなことを一生続けていていいのかどうか?

冒頭に挙げた本の著者は税理士なのですが「超・繁盛」の税理士事務所を作り上げ、今度はそのノウハウを150万円で全国の税理士に販売し、これもまた大成功。
税理士用に画期的なパソコンシステムも開発し、これまた大受け。
ところが好事魔多しで、システムをバージョンアップさせようとして失敗。
20億円の借金が残ってしまったのだそうです。
ところがわずか6年でこの借入れも全部返済し、今はまた余裕のある状態に。

著者は毎日フィットネスクラブで体を鍛え、出社は午後2時とのこと。
それでいて3つの会社は上手く回っており、著者の給料は月400万円なのだそうです。
どこか行きたい外国の街が出てきた時は、3日後にはもうそこに向かって飛行機に乗っているとのこと。
著者は今70歳ですが、この生き方にかなり惹かれてしまいました。

私は経済的には安定期に入ったこともあり、また自慢じゃないけれど大ぼらに近い「夢」もよく語るので、「金持ち・夢持ち」のところは割とクリアできていると思います。
ただ「時持ち」となると、かなり悲惨であり、ここを大改善する必要があると、本を読んで強く思ったのであります。