真に自由で豊かか?

私もサラリーマンの経験があるのですが、たまたま行っていた会社がそうだったのかもしれませんが、人間関係にエネルギーの9割を割き、あとの1割で本来の仕事をしているといった感じがしました。
麻雀、カラオケ、ゴルフは社内づきあいの必須科科目で、それらを“ほとんど”こなさない私は、その会社で出世したかどうかはよく分かりません。

ただ営業成績だけは上げていたので、もっと猛烈な営業会社に行った方がよかったかもしれません。
中小企業の社長には色々なタイプがありますが、8割ぐらいは営業出身者が占めているのではないでしょうか。
大抵そんな会社は営業優先で、良くも悪くも社内は戦闘的ではないかと思います。

先日、本を読んでいたら、身につまされる話が書いてありました。
その著者は31歳で独立・起業しました。
前の会社の気の合う仲間を2人誘い、希望に満ちて新会社をスタートさせたのです。
しかしながら一番力のある30代をすべて使って10年間を必死になって働いたものの、いつまでたっても、起業時の目標であった自由や豊かさがちっとも得られなかったそうです。

おまけに社内の人間関係もギスギスし、やめる社員も続出し、社員の「私はこの会社に入ってババをつかみました」の言葉が何度も頭の中を駆け巡り、一体何のために経営しているのか分からなくなったとのことです。
そんな折、ビジネス書を読みまくって「マイケル・E・バーガー」に出逢いました。

この著者のスゴイところは、本を読んですぐにマイケル・E・バーガーに会いにアメリカに渡ったことです。
中々そこまでできる人はいないのではないでしょうか。
私はマイケル・E・バーガーという人はあまりよく知らないのですが「今の会社の規模を1万倍にするにはどうすればいいのか?」を考えさせる人のようです。
私は規模のほうはあまり大きくしたくないので、利益を1万倍にするにはどうすればいいのかを考えようと思います。

私も90年代バブル崩壊の時に「家族も犠牲にして仕事ばかりしてきたのに、このまま会社が倒産したら、一体自分は何をしてきたというのか?」と随分落ち込んだ経験があります。
今でも忙しさに塗(まみ)れていますが、当時とは経済的な安定感が全然違います。
月に一度の伊勢神宮参拝もある意味「余裕」だし、またその余裕が次の繁栄をもたらしてくれていることも事実だと思うのです。