銀行とのお付き合いやめたら?

『会社を潰す社長の財務!勘違い』という本を読みました。

著者の古田土満(こだと・みつる)という人の名前は、以前からも経済誌などで目にしておりました。

話の中で「一倉定」や「鍵山秀三郎」といったキーワードが出てくるので、私と同じムジナの人ではないかと思います。

ご自身が経営する税理士法人のスタッフも3桁の人数がいるのではないかと思うのですが、税理士事務所なのに利益が年3億円もあります。

しかしながら代表である自身の給与は月200万円だけ。

仕事が趣味なので、それで十分なのだそうです。

財務の本なので、資金繰りや銀行借入れの話も出てくるのですが、読んでいて「結局、銀行とお付き合いしないのが一番ではないか」という結論が私の脳裏に浮かびました。

銀行には銀行の都合があり、もっと言えば担当者のノルマがあり、それに振り回される弊害の方が大きいのではないかという気がします。

銀行から勧められて不動産を購入するケースも少なくないと思いますが、銀行がその会社のことを考えて提案するというよりは、他社の不良物件(もしくは不良他社の担保物件)の当てはめ先が、たまたまその会社だったということではないかと思うのです。

話はちょっとズレるのですが、立派な本社ビルをこしらえたあと、急激に業績が悪化した会社を今までいくつも見てきました(銀行だって例外ではありません)。

もし仮に銀行とのお付き合いをしないということであれば、その分まるまる時間が浮いてきます。

その時間を事業の本筋に充てた方が、よっぽど効率がいいのではないかと思うのです。