理想の将来像 その2

好き放題書く「理想の将来像」の続きです。
竹田恒泰さんは作家になることを決意し、職業も捨て、住む場所も変え、ひたすら古文書を読んだのだそうです。
「作家」というのは、何か実績があってこそ「作家」なのですが、何もないのに作家と言っても自称でしかありません。

竹田恒泰さんの場合は、そうこうしているうちに大ベストセラーが生まれ、またテレビ出演の話も出てきました。
こうなると十分食べても行けるし、名前も売れます。
もしそうなるまでに竹田恒泰さんが「無職」の生活苦や将来の不安に耐えられなくなり努力を放棄したならば、その時点で「輝かしい将来」は消えていたはずです。

私は大学を出てから3年間サラリーマンをしていました。
またそのあとの3年間、父親の会社にいました。
その頃が一番働かなかった時期だったように思います。
そのあと自分で不動産業を始めるのですが、今から思えばもっともっと工夫する余地はありました。
本当にもったいない時間の使い方をしていたものです。

バタバタと下手な商売に時間を取られ、ハッと気がついたら還暦。
自分が本当に“やりたかった”ことは、こんなことではなかったと気づいた時は、足元がそろそろ暗くなり始める時だったのです。
ここで引退するわけにはいかないのです。
そこで現役で働く期間を、勝手にもう30年増やし「95歳まで現役でバリバリ働く」宣言をしたという次第です。

自分の器から言って、会社を大きくして、多くの社員に働いてもらうという「拡大路線」は方向が間違っています。
今後は不動産にいかに上手く働いてもらうかに知恵を絞っていきたいと思うのです。
儲かる仕組みづくりを考え、少ない社員数で熟(こな)す仕組みを考え、年2回くらい社員旅行をしたいものです。

霞が関ビルにオフィスを置く、社員数がわずか15名ほどの、一部上場の不動産会社があります。
一部上場企業と言えば、普通、社員数が数千人もしくは数万人いるのです。
また社員数がたった6名の上場企業もあるのです。
累積所得税日本一の斎藤一人さんの会社も社員数がほんの5名。
やればできるのです。