事業にも「狩猟型」と「農耕型」とがあり、狩猟型は毎回ゼロからスタートし、1つの仕事が終ればまたゼロから始めなければならないという宿命があります。
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狩猟型の仕事は一見ハデなのですが、売上が安定しないという欠陥があります。
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不動産業においても売買仲介などは狩猟型の代表のようなもので、今月いくら契約を上げていても、来月はまたゼロから始めなければなりません。
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狩猟型の不安定さを「顧客の囲い込み作戦」などを使って、いかに安定させるかの試行錯誤をしている会社もあります。
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マンションデベロッパー事業や建売事業は、土地を購入し、その上に建物も建てなければならないので、同じ狩猟型でも、事業的には仲介業よりももっと危険が伴います。
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それが証拠に、そういった業種の会社はよく倒産するのです。
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マンションデベロッパーは財閥系や鉄道系を除くと、マンション供給量ナンバーワンになった会社から順に潰れて行っていると言っても過言ではありません。
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「売買仲介業で3年間、必死になって朝から晩まで働いたけれど、結局何も残っていないことに、ある時ハッと気がつき愕然(がくぜん)とした」という話を不動産業の友人から聞いたことがあります。
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ストックビジネス以外のものは、努力が蓄積されないのです。
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ストックビジネスをひと言で説明すると、同じ顧客に繰り返しサービスや商品提供を行う事業ということです。
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またストックビジネスには、事業自体を売却できるという特徴もあります。
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いわば「努力の蓄積」に対価が支払われるということなのです。