66歳にもなると、働かないからといって非難されることもなく、これは非常に助かります。
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私は一生働き続けるつもりですが、それでも「週休5日」などと訳の分からないことを妄想しています。
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「旅に出ているか、本を読んでいるか、たまに仕事しているか」の人生も、そう悪くないのではないかと思うのです。
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仕事を好き嫌いで選べるようになると、人生の自由度が俄然大きくなります。
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そのためにも経済的な基盤をシッカリつくっていくことが不可欠であり、逆説的ですが本業に一生懸命打ち込む期間がどうしても必要なのです。
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それに何と言っても仕事を頑張っている人はカッコいいじゃないですか。
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経済的な基盤を構築したら、あとは健康。
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年を重ねるにつれ「健康第一」から「健康唯一」へと移行していきます。
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それも足腰や内臓だけの話ではなく「耳が遠くなったのは想定外だった」と邱永漢さんが書いていたように、予想もしなかった障害が出てくるリスクがあります。
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78歳までは全くの健康体だったのに、78歳を過ぎた頃から「病気の百貨店」となって苦しんだと、”やなせたかし”さんが書いていました。
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高年齢まで健康だとしても油断大敵なのです。
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経済と健康がO.K.でも「孤独」という問題が出てきます。
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師も友人もいなくなり、ひょっとして家族もいなくなる孤独もあるし、仕事がないと自分の存在意義すら見いだせなくなるという寂寥感や孤独感もあります。
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この対策は私も今のところよく分からないのですが、普段から自分よりも若い友人たちを持ち、生涯「自分の小さな会社」で仕事をし、本を友とし、神々とのつながりをシッカリ保つことで、何とかいけるのではないかと考えております。