少数精鋭のストックビジネス

ストックビジネスの教科書』という本を読みました。
それによるとストックビジネスとは、①継続的におカネが入る、②(そのビジネス自体を)売ることができる、というものです。
例えばスポーツクラブはストック性が高く、店頭売りの生花店はストック性が低いと言えます。

またそのビジネス自体を売ることができるというのは、特定のスタッフに依存していないビジネスで、飲食自販機事業はストック性が高いし、カリスマシェフのフレンチはストック性が低いということになります。
不動産業でも賃貸管理業はストック性が高いし、売買仲介業はストック性が低いといえます。

1回限りや、売りっきりのビジネスはストック性が低いのです。
例えばコピー機やエレベータなどは、あとのメンテナンスフィーが安定した収益となります。
マンションデベロッパーは1回ごとに売りっきりの商売ですが、マンション管理業は収入が継続するストックビジネスです。

商売というのは結局リピーターで成り立っていることに気がつきました。
お得意様と言い換えてもいいのですが、いかにヘビーユーザーを確保するかが商売の成否を決めるのです。
不動産業でもお得意様に力を入れず、常にチラシなどで新規の顧客を獲得しようとするのは経費が掛かるし、シンドイのです。

自分がこれから行うビジネスはゼッタイにストックビジネスでありたいと思うし、もっといえば労働集約型でないビジネスを目指したいと思います。
不動産賃貸業はストックビジネスだと思いますが、管理物件が増えると人も増やしていかなければなりません。
賃貸物件の管理だけならまだしも、人の管理までしなければならないのは、私の理想のビジネスモデルではありません。

従って「少数精鋭のストックビジネス」こそ、当社の目指すべき方向だと考えています。
コインパーキングなどまさに打ってつけのビジネスで、なぜ個人投資家がまだあまり気がついていないのかが非常に不思議でもあります。