人手がかからないストックビジネスを

経営上の「次の一手」は「人手のかからないストックビジネス」にしようと決めています。
コインパーキング事業は正にその条件に合致しているので、もしいいコインパーキング候補地が売りに出たら、買い増やしていきたいとも思っています。

が、幸か不幸か、なかなか良い候補地は現れず、それがために資金繰りのバランスを崩さずにすんでいる面もあります。
今後も決して焦らず、ジックリと事業を展開していきたいと考えています。

ストックビジネスとは、既存の収益源に、新しく開拓した収益源を足していくビジネスです。
売上が安定しているという特徴(メリット)があります。
それに対してフロービジネスというのがあり、例えば不動産業で言うなら売買仲介業がそれに当たります。

フロービジネスばかりに依存していると、調子が良い時は売上が飛躍的に上がるのですが、経済環境が悪くなると、途端にピンチに陥(おちい)ります。
大手企業でもフローばかり追いかけているところは次第に苦しくなり、やはりストックビジネス部門を持っていないと経営が安定しないのです(例えば、マンションデベロッパーや建売業)。

ストックビジネスには次の特徴があります。
まずは「継続的にお金が入る」ということ。
そして「事業自体を売ることができる」ということです。
例えばコインパーキングであれば、一種の利回り商品として、コインパーキングの運営会社そのものを売却することができます。

フロービジネスには強力な営業力が必要です。
毎月の売上に追われる傾向があり、フローばかり追い求めていると社員はヘトヘトになります。
社員だけに留まらず、社長自身も日々のルーティンワークに追われ「明日のわが社」のことを考える余裕がなくなってきます。

不動産賃貸管理業はストックビジネスに属しますが、人手もかかります。
その点、コインパーキングは一種のロボットなので、人手はほとんどいりません。

当社は土地も自社で所有するビジネスモデルなので、土地借上げ方式のように営業も必要ありません。
今後の経営課題は、固定費を低くしていくことと、次の一手を探すことです。
課題がシンプルなので、方向を間違えることもありません。