「神宿る」ために

電化製品などのリユース(中古を買い取り、手を入れ再販)を手掛ける会社の人の本を読みました。

個人のお宅だけでなく、ときたま閉店や移転するお店にも商品を引き取りに行くことがあるそうです。

ダメになって閉店する店の場合は、すべて共通点があり、ひと言で言うと「掃除が行き届いていない」に尽きるそうです。

それに対し、繁盛し、もっと大きな店や便利なところに移転するお店は、間違いなくキレイに手入れされているとのこと。

偉大な経営コンサルタント一倉定先生は口を酸っぱくして環境整備(整理・整頓・清掃)のことを述べておられたのですが、掃除は経営の基本中の基本ということなのでしょう。

私も鍵山秀三郎先生と出会ってから30年近く、ほぼ毎日2時間を掃除に使ってきました。

個人納税額日本一の斎藤一人さんも「掃除は神事」だと喝破されています。

斎藤一人さんいわく「『ホコリで死ぬことはない』と言う人がいるが、いやそんなことはない『死ぬんだ』」そうです。

ハンマー投げ室伏広治さんの本を読むと、どうしても記録が伸びなかったのに、ハンマーを丁寧(ていねい)に磨いていくことを始めたら、また伸びだしたとのこと。

その磨き方も半端ではなく「どう磨けばハンマーが一番喜ぶか」を考えて行ったそうです。

イチロー選手が道具を大切にするのは有名です。

身の回りのものを大事に扱ったり、場を清めたりするのは「神宿る」ための行為なのかもしれません。