不動産に40年以上も関わっていると、不動産市況
に大きな波があることが分かります。
*
大体15年〜20年ぐらいが一周期ではないかと思い
ます。
*
1989年をピークとする大バブルがあり、そして大
バブル崩壊。
そのあと日本経済は「失われた20年」を迎えます。
*
次のバブルは2000年以降で、2008年のリーマンショ
ックで潰(つい)えます。
*
日本以上にアメリカがバブルで、私は「アメリカの
バブルは必ず潰れる」と自信を持って予言しており
ました。
*
が、私が予言してからもアメリカのバブルは潰れる
どころか、ますます勢いを増していったのでありま
す。
*
予言が的中したのが、やっと10年後。
「予言が当たった」とは、ちょっと言い難いので、
自慢できないでいます。
*
同じように「中国経済及び中国自体が崩壊する」と、
ここ10年間言い続けているのですが、果たしてこの
予言はいつ当たるのでありましょうか?
*
今の不動産市況は好調だと思います。
確か15年ほど前の勉強会で、長谷工に勤める人が
「うちの株も遂に100円を切った」と嘆いていたのを
覚えていますが、それが今は1,500円ほどになって
います。
*
長谷工のような大型株(少なくとも小さくはない)
でも、あっさり15倍ほどになることを知って驚い
ています。
*
また私の知人は6年前に関西で2,500万円でマンショ
ンを買ったのですが、それが今度3,200万円で売れ
たそうです。
*
投資用の収益物件が値上がりしているのは知って
いましたが、エンドユーザーが買う居住用でも値
上がりしていたのですね。
*
世界経済を見ると、まさにアメリカの一人勝ち。
好き嫌いは別として、日本も当然勝ち馬に乗るべ
きだと思います。
*
投資用不動産は一種の金融商品でもあるので、
金融が引き締まれば市況は悪化します。
*
今回のスルガ銀行の件が、市況変化の潮目になる
のかどうかは、まだ分かりません。
*
が、やはり東京オリンピックあたりが一つの転換
点になるのは間違いがないような気がしています。
(縮小だけでなく、案外、それを起点にますます
経済が拡大するケースだって考えられるのです)。