ゆっくり動けば、すべてがうまくいく

『ゆっくり動けば、すべてがうまくいく』という
題名の本を読み、そのように実践してみると、非
常に具合がいいのです。

少なくとも私の年齢や状況にピッタリのようです。

急ぐと、体の動きに心がついていかないことがあ
ります。

例えば書類に手書きで記入する場合でも、早く書
こうとすると心が乱れます。

ゆっくり丁寧(ていねい)に書くならば、きれい
な字が書けるし、心だって整ってくるのです。

銀行の人いわく「ローンの申込書に殴り書きのよ
うな字を書く人は、滞納率が高い」のだそうです。

一つの字を書いたら、すぐに次の字を書こうとせ
ずに、ほんの少し間(時間)を空けると良い字が
書けるようです。

ゆっくり動くのと、ムダな動きをするのとは、まっ
たく意味が違います。

むしろゆっくり動く方がムダな動きが少ないよう
に感じます。

ゆっくり動こうとすると、セカセカした気持ちや
イライラした気持ちから解放されます。

一つの作業を終えた時、心が追いつくのを少し待
つのがコツです(そして心はすぐに追いつきます)。

剣道や弓道で言う「残心」に近い感覚かもしれま
せん。

心を取り残さないで早く動くためには訓練が必要
です。

神道の儀式において、神職が様々な神具を並べて、
祈祷が終わればまたそれを片付けるのですが、そ
の手際の良さにいつも見とれてしまいます。

これなど、心が伴った(心を置いてきぼりにしない)
素早い動きの典型例だと思うのです。