「ゆっくり動けば、すべてがうまくいく」という言葉を知り、それを実践しているうちに、あらゆる面でガゼン調子が良くなっていきました。
20代、30代、40代で「ゆっくり動く」のがいいのかどうかはわかりませんが、少なくとも還暦以降はこの言葉に従うのがいいようです。
「ゆっくり動く」には「ゆっくり話す」というのも含まれます。
私も静かにゆっくり話すことを心がけています。
そうすると感情をイラだたせることがないのです。
不快感のままに早口で大きな声で話すと、一気に瞋(じん)の地獄に引き込まれます。
そんなときでも静かにゆっくり話すと、スーッと平常に戻ることができます。
私がここ数年、怒ることがなくなった理由は、そんなところにあるのかもしれません。
「せかせか」歩かないで「ゆっくり」歩くと、姿勢も崩れないし、心も整い、頭も回転します。
アゴを出して前傾になり、焦ったような歩き方をしていると、福の神が離れていってしまうのは間違いがありません。
「ゆっくり食べる」のも相当大事なことだと痛感しています。
上座仏教の僧は1日1食で、午後からは何も口にしないのだそうです。
そのたった1回の朝食をよく噛んでゆっくり食べないと、午後からの体調がイマイチになってしまうと、タイで坊さんの修業をした日本人が本に書いていました。