「いま」をワクワク

禅の教えに「而今(にこん)」というのがあります。
「いま」・「ここ」で生き切るというものです。

そのためにも過去を捨て去るということが必要に
なってきます。
反省は反省として、いつまでも失敗経験を引きずる
ことはないのです。

が、また同時に成功体験も捨ててしまって身軽に
なるべきです。
過去と今とでは、まわりの環境も条件も変化して
います。
時代が変わっているのに、同じ方法で成功するとは
限らないのです。

同じように将来にも囚われる必要はないのです。
私もよく将来のことに対し「大ぼら」を吹きますが、
ワクワクするかどうかが重要であって、それが義務感と
なって重くのしかかってしまっては何にもなりません。

多分それは本当に自分が望んでいることではないのだと
思います。
例えば「医者になる」といった願いでも、ひょっとしたら
それは親の願いであって、自分が心底望んでいることでは
ないかもしれません。

近藤麻理恵さんの教えでは、服を片付ける時「ときめくか、
ときめかないか」を基準に「残しておくか、捨てるか」を
判断しますが、夢だって「ワクワクするか、しないか」で
判断するのがいいと思うのです。

私の体験でも、夢や目標があるのとないのとでは、毎日の
生き方が違ってきます。
生き方がより充実してくるのです。
もったいない時間の使い方が激減します。

夢を叶えていくための過程を存分に楽しむことです。
「いま」は目標達成のための手段であるのではないのです。
「いま」もワクワク生きるならば、夢の達成自体に縛られる
こともなく、達成すれば「なおうれしい」ということになり
ます。