夢の実現力

自分の願いがすべて即座に叶(かな)えられるとしたら、これまた退屈で面白くない世界になってしまうのではないでしょうか。
夢に向けて歩んでいく過程こそが、神さまが人間に与えた最大の幸福だと思うのです。
従って「達成までの過程をいかに楽しむか」が極めて大切なのです。

私もそうなのですが、夢ばっかり大きくて、なかなかそこに達成しないことがあります。
「自分はこの程度の才能なのか」とイヤになってしまうことも少なくありません。
しかし「その程度の才能」を与えたのは神さまであって、それに文句を言うのは神さまに対して失礼というものです。

与えられた才能や環境に感謝し、そこからいかに自分の理想に向かって進んでいくかが大事だと思うのです。
スタート地点が遠ければ、それだけ楽しみが多いということ。
焦らずマイペースで歩いていけば、必ず目標に到達できはずです。

そもそも自分が願う夢は、達成可能な夢なのです。
達成が全く不可能な“とんでもない”夢は最初から浮かばないのです。
また自分がその道を歩みたいと思った時点で、自分にはそれに才能があるのです。
プロ野球の選手になりたいと思う人は野球の才能があるに違いないし、通訳になりたいと思う人は語学の才能があるに違いありません。

実は「夢を持つ能力」といったものがあり、夢を持てる人と、持てない人がいるのです。
「夢を創造する力」と言い換えてもいいかもしれませんが、これが一流の人生とそうでない人生の分岐点かもしれません。
「あなたの夢は?」と聞いた時に答えられない人がいるのです。
そもそも夢がないのに実現も何もないわけです。

「夢はなんですか?」と聞かれたときに、さっと答えられる人は「夢を持つ能力」があるわけです。
夢は書けば実現する可能性がグンと高まるのですが、普段から書くクセをつけておかないと、自分の夢は何だったのか咄嗟に答えられないことが多いのです。

自分の夢をハッキリと述べることができれば、まわりの人たちも潜在意識も宇宙の意識も、その夢の実現に協力しやすいのです。
でも何を望んでいるのかをキチンと言えないと、協力のしようがないわけです。
自分の夢は常日頃から堂々と、自分にも、家族にも、仲間にも、潜在意識にも、神さまにも繰り返し言うべきだと思うのです。