経営者にとって会社を大きくしたいというのは一種の「本能」のようなもので、できれば上場にまで持っていきたいものです。
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が、野球少年の中でプロの選手になれるのは、ごくごく一部に限られているのと同じで、上場できるのはほんの一握りの会社です。
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私にとって「会社拡大路線」は、そもそも最初から間違った方向であったことに、今頃になって(会社を立ち上げて35年も経って)、やっと気がついたという次第です。
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今のように、収益物件を一つ一つコツコツと増やしていくことを最初から考えていたなら、多分今ごろ資産は倍になっていたに違いありません。
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小規模零細企業には、そもそも優秀な人材がやってきません。
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自分が親の立場に立てば、聞いたこともない会社への就職など反対するに決まっています。
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そうした中で「やれ社内教育だ」とか「やれ社内コミュニケーションだ」などとエネルギーを消耗してきたのですが、私の場合は徒労に終わってしまったような気がします。
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逆に言えば、デキる人は何も言わなくても自分で勝手に勉強するのです。
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経営計画書なども作ってきたのですが、何か足が地についていない気がしていました。
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ところが「自分の人生」と「会社の経営」とを関連させた計画書を作りだした頃から「どう動けばいいのか」がハッキリと分かるようになってきたのです。
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自分の人生との関(かか)わりが書かれていない経営計画書は何か虚しいのです。
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「経営・人生統合計画書」は自分だけの計画書なのですが、「1人会社」や「ごく少数スタッフの会社」であれば、この「経営・人生統合計画書」が力を発揮していきます。
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しっかりと計画を練って、繁栄を実現させていきたいと思うのです。