会社の寿命は30年と言われて久しいのですが、今
はもっと平均寿命が短くなっているのではないで
しょうか。
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生き残っている会社は、大企業といえども、稼ぎ
頭の商品がどんどん変わっていっているように思
うのです。
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ましてや中小企業ともなれば、変化していかなけ
れば明日はないのです。
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不動産業でもそうなのですが、勉強熱心な社長は、
他社に見学に行っては、うまくいっているシステ
ムや商品や事業を取り入れようとします。
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結果、日常業務がパンパンになってしまい、そう
でなくても乏しい企業資源(ヒト・モノ・カネ・
情報)が細分化されてしまうのです。
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一旦試みるのはいいのですが、アカンとなればサ
ッサとそのシステム・商品・事業を捨ててしまう
必要があります。
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「捨てる」という知恵や勇気を持たないと、会社
はメタボ状態になり、いい仕事ができなくなりま
す。
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一つの事業を捨てる決断は、カッコよく一刀両断
にできるものではありません。
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何日も何日もそのことばかり考え続け、迷いに迷
ってやっと結論が出るというのが現実ではないで
しょうか。
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一番いけないのは決断しないということ。
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「やる」か「やらないか」という明白な決断もあ
りますが、考えた挙句「今は保留にしよう」とか
「もう少し様子を見よう」いうのも立派な決断だ
と思います。
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事業を捨てるどころか、会社を売却する、あるい
は廃業するという決断もあります。
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苦渋の決断ですが、決断をパスするわけにはいき
ません。
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ある倒産したスーパーの社長の本を読んだことが
ありますが、倒産するまでに2度も買収の話があ
ったのに、見栄を張ったり、意地を張ったりして、
せっかくの申し出を断っているのです。
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正しい判断は「正しい心のありかた」から生まれ
るのは間違いありません。
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特に「素直さ」というのは、経営者にとって極め
て重要な資質であるように思うのです。