次の一手

平凡な生活の中に幸せがギュッと詰まっていることに感謝したいと思うのです。

人間は放っておけば幸せになるようにできているのに、いらぬことをして人生をおかしくしてしまいがちです。

事業でもムチャをする人は、必ず会社を破たんさせてきたのをずっと見てきました。

会社にも寿命があり、それは30年だと言われてきました(今はもっと短いかもしれません)。

一人の経営者が経営できる期間は30年が限度だということでもあります。

後継者がいないと廃業となるわけですが、この時に借金が多いとやめるにやめられないのです。

商売なんだから、いい時もあれば悪い時もあります。

いい時に調子に乗らず、何らかの貯えをしていかないと、横波が来るとひとたまりもありません。

まじめにコツコツと本業に打ち込んでいったとしても、事業自体の寿命だってあるのです。

いつまでも今の主力事業が存続していくとは限りません。

例えばフイルム会社の両雄の一つだったコダックは倒産し、もう一方の富士フイルムは医療などの方向に軸足を移し、今なお隆々と栄えています。

「大黒柱に車をつけよ」という考え方を本で読んだことがありますが「ビジネスは世の中の動きに沿って変えていかなければならない」のです。

今の儲け頭の商品がいつまでも稼ぎ続けるとは限らないし、場合によっては創業の場から会社を移動させることだって考えなければならない状況があるということです。

商売人は頭を柔軟にして、市場の変化に合わせて自分も変化すべきです。

「無借金経営」、「小さな本体」、「インカムゲイン」は当社の方針でもあるのですが、この軸をブレささずに、次の一手を探していこうと思っています。