「まさか」を防ぐ

会社経営には「上り坂」、「下り坂」、「まさか」の
3つの坂があるとよく言われます。
そのどの状態にも柔軟に対応できる人が経営の達人です。

特に「まさか」はいつやって来るのか分からないので
厄介ですが、経営姿勢や財務内容を高めておくことで、
ピンチを凌(しの)ぐことができるのではないでしょうか。

上り坂はグイグイ登ればいいし、
下り坂は小幅でチョコチョコと歩くのがいいし、
まさかのときは立ち止まるのがいいのかもしれません。

また商売には「か・け・ふ」という言葉があります。
「か」は稼ぐ。
「け」は削る。
そして「ふ」は防ぐ。

この「か・け・ふ」がそれぞれ「上り坂・下り坂・まさか」に
対応していることに気がつきました。

商売はまずは稼がなければ話になりません。
そして削る工夫をしなければ、お金が残りません。
また突然のピンチを防ぐ準備だって忘れてはなりません。

「まさか」は予想もできないから「まさか」なのですが、
たとえば普段から掃除をシッカリしていると
「まさか」の芽を摘み取ることができる可能性があります。
例えば、社用車をキレイに掃除すると事故が減るのは事実です。

目いっぱい借入れをしている時に横波が来たら
船(会社)は転覆するかもしれませんが、
その時に無借金であればどうってことがないかもしれません。

会社経営をしていると、一定の確率で「まさか」が来るのは
避けられません。
が、冗談のように聞こえるかもしれませんが、
私の場合、毎月伊勢神宮にお参りに行き出してから
「まさか」が急減しました。

天照大神(アマテラスおおみかみ)の風圧に
「まさか」が弾き飛ばされる感じなのです。