会社経営では「やってみなければわからない」というケースがたくさん出てきます。
いろいろと頭の中で考えるのですが、実際のところ「やってみなければわからない」わけです。
で、「失敗すればどうするのか?」ということですが、その時は修正するなり、やめるなりすればいいだけの話です。
オーナー経営者だと、すべて自分で責任を持つし、失敗したからと言ってクビにはならないので、思い切った決断ができます。
これが大企業のエリートサラリーマンだと、失敗が出世に即ひびくものだから、なかなか冒険できないわけです。
あれだけ優秀だった日本の電機メーカーが、韓国企業の後塵を拝するようになったのは、まさにサラリーマン経営者と創業経営者の決断力の差が出たからでしょう。
ITの専門家と話をする機会があったのですが、ITの世界で日本は遅れており、これも「失敗したらどうしよう」という気迷いから、思い切った手を打たないからなのだそうです。
とは言え「社運を賭けて」とか「乾坤一擲(けんこんいってき)」とか言った場面が、そうそうあるわけではありません。
中小零細企業が社運をかけて勝負し、仮に失敗などすれば、あっという間に会社は倒産してしまいます。
従って常日頃からコツコツと手元資金を増やし、ここ一番の勝負の時に無借金で資金導入できるぐらいの財務状態にしておきたいものです。