みなぎる「やる気」

今年はまだ終わったわけではありませんが、予想もしない転換期でありました。
一つは20年間毎週書き続けてきた「週刊住宅新聞」のコラムの「駅前不動産奮闘記」が終了したということ。

自分から辞めようとしたわけでも、クビになったわけでもありません。
新聞社の破たんによる廃刊という、実に意外な理由からです。
廃刊のメールを担当者からもらって、最初に思ったことが「ああ、これでもう書かなくていい」でありました。

書き続けている間は全く何も感じなかったのですが、時間的及び労力的に相当負担になっていたことが後からわかったという次第です。
私にとっては苦行からの解放でもありました。

とは言え、このコラムから今まで4冊の本が出版されました。
5冊目の本を出そうと思っていた矢先に、出版予定の新聞社がなくなってしまったというわけです。
しかしながら原稿は残っているので、少し余裕ができたら5冊目の出版に向けて動き出そうと思っています。

もう一つは、ある事業分野から撤退するというものです。
信頼できる会社に、その分野をそのまま委ねました。
事業譲渡と言ってもいいかもしれません。
私自身は今後「デグチパーキング」という、コインパーキングに特化した会社の仕事をすることになりました。

少数の人手で運営していけるストックビジネスは、私が目指す理想の事業でもあります。
忙しいけれどマイペースで仕事が出来るという点も気に入っています。

もうこれからは「仕事は義務感を伴うもの」という束縛からも解放されます。
私が決めた3つの「やるべきこと(多読・語学・コインパーキング)」はすべて自分がやりたいことで、「やらなければならない」という義務感は一切ありません。

同じ仕事をするにしても、もう一段高いレベルを目指そうと思います。
遊びの部分が少ないことは自覚していますが、勉強や仕事自体が楽しいのだから仕方ありません。
私は「95歳までバリバリの現役」で頑張ろうと思っていますが、定年後何もしない人と比べると、申し訳ないけど天地の差がついていくはずです(傲慢な気持ちで言っているわけでは全くありません)。

解放された喜びを“ひしひし”と感じながら、次のステージへの英気を漲(みなぎ)らしているところです。