業界紙の廃刊

不動産の業界紙で600字のコラムを担当しており、もう20年間も書き続けてきました。
その新聞が今回廃刊となりました。
その業界誌は首都圏の読者が多く、東京のパーティーなどで名刺を出すと、私の名前を知っている人が多く、逆に私の方が驚くことが多くありました。

年に50回ほど書くのですが、だいたい200回分で1冊の本が出来上がるのです。
つまり4年に1冊、コラムから本が生まれるということになります。
20年も書き続けていると、そのコラムから本が今まで4冊も出版され、今度5冊目の本が出る予定でした。
週に1度「人さま」の目に触れる文章を書くというのは、結構プレッシャーのあることなのです。
いま思い返すとこの20年間、ひょっとしたらその執筆作業を中心に生活が回っていたかもしれません。

時間的にも労力的にも大変なのですが、文章を書き続けてよかったと思うことは、もちろんいっぱいあります。
まず自分を客観視できたことです。
経営や人生には「まさか」のピンチに襲われることがありますが、そんな時も別の自分が冷静に見ていて「これは面白いネタになりそう」なんて思ったりしているのです。
よく講演を行う友人も同じことを言っていました。

本が出版できるなんて体験も普通では中々あり得ないことで、自分の本を書店で見つける喜びは著者でないと分からないことだと思います。
文章を書くために、いつもメモとペンを用意しています。
私の「メモ魔」ぶりは友人たちの間では有名です。

血液型A型の私は、しっかり原稿の在庫を用意しておかなければ不安で、原稿が遅れたりしたことは20年間1度もなく、常に1か月分以上の在庫を手元に書き溜めていました。
不動産業界の新聞なので、当然読者は不動産のプロが多く、間違ったことは書けないので、それもプレッシャーと言えばプレッシャーだったかもしれません。

20年間も書き続けていて、突然「廃刊」のメールをもらってどうだったかというと、まずは大ビックリ!
そしてそのあとすぐに、何だか解放された気持ちになりました。
この廃刊だけでなく、私自身の本業の方でも、2017年は大変化の年であります。

自分の意志ではなく、変化せざるを得ない状況が起こったのですが、私はこういったことをいつも神さまの導きとして捉(とら)えています。
これらの予期せぬ大変化を次への飛躍につなげていこうと、ポジティブに考えているところなのであります。