心落ち着けて、実力を蓄える

朝起きると、廊下の窓を開けて回ります。
この実に平凡な作業に、ものすごく幸福感を感じるのです。
人間の真の幸せは“ひょっとしたら”こんな日常の中にあるのではないかと思うのです。
私なども「目標設定」や「それに向かっての努力」などをすぐにしたくなるタイプなのですが、そんな大層なことをしなくても、人間は既に幸せを十分に与えられているのではないかと感じています。

コインパーキングを自分で掃除しているのですが、掃除をしていると“とても”心が落ち着くのです。
心が透明になっていくような気がします。
無料でこんな快適な気持ちにさせられるのだから、掃除の力は“やはり”偉大なのです。

コインパーキングを年々増やしていく計画を立てていたのですが「ちょっと違うのではないか?」との違和感が出てきました。
今の数で集金や掃除が手一杯という現状もあります。
私自身は、しばらく既存のコインパーキングの「お世話」に徹し、資金的な意味も含めて実力を蓄えていきたいと思っています。

学校を出てから数十年間不動産業に従事していますが、これほど心の安らぎと満足感がある時期は一度もなかったように思います。
神道の教えに「今中(いま・なか)」というのがあります。
過去にも囚(とら)われず、未来にも煩(わずら)わされず、今のこの瞬間に生ききるというものです。

而今(にこん)とも言いますが、今日1日を楽しみ切ってみようと思うのです。
目標設定は大切ですが「今」を目標のための犠牲にするのではなく、目標達成の過程を存分に楽しんでいこうと思います。
自分で勝手に想像している将来にワクワクしていますが、仮にいま死んでしまっても別にどうってことはないように思います。

来年から事業も組織も“よりシンプル”になり、私自身の生活も変化しそうです。
投資の勉強ももっと本気でやっていくつもりです。
やっぱりワクワクせずにはおられません。