「賃貸住宅フェア」というのがあり、私は第1回からほとんど見に行っています。
もう20年ぐらい続いているでしょうか。
初期のころと比べると規模が俄然大きくなっています。
参加見学者も最初は賃貸管理・仲介会社の人たちが多かったのですが、今は個人投資家の方が多くなっているのではないかと思います。
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出展されるブースの内容も、その時代の「旬」の商品やシステムが多く、それを見るだけでも今後の方向性を知ることが出来ます。
今回一番驚いたのが「太陽光発電」の土地と設備が「収益物件」として多数売りに出されていたことです。
自社や自分の遊休地に太陽光発電装置をつけるという発想までは出来ますが、それらを収益物件として集めて販売するということまでは考えが及びませんでした。
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「土地+設備」でほとんどが10%以上の利回りを確保していました。
価格帯は1,000万円台から3,000万円台ぐらいまで。
これなら個人投資家にとって買いやすい値段だと思います。
同じようにトランクルームも「土地+設備」で利回り商品として販売されていました。
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むろん太陽光発電設備の工事の会社や、トランクルーム自体を販売するブースもありました(別の会社です)。
他にどんな会社のブースがあるかというと「賃料の入金保証」や「賃貸管理ITシステム」。
放置自転車撤去やゴミ放置部屋処理のブースもありました。
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ほかには相続を軸とした弁護士や税理士事務所が出しているブースや、光インターネット設置のブース。
インターネットでの集客のサイトや、不動産仲介フランチャイズチェーンや、シェアハウス運営会社のブースも当然ありました。
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仲介会社を飛ばして「大家さん」と「入居希望者」が直接接触する、不動産直販サイトの運営会社もありました。
こうなると仲介業者が生き残れなくなります。
またこのサイトには英語版や中国語版があるとのこと。
いま街の不動産店に物件依頼しても、近隣への告知だけで、英語圏や中国語圏への告知などはあり得ません。
このサイトが上手く機能して行けば、タクシー業界における「ウーバー」や、自宅の空いたスペースを旅行者に貸す「Airbnb」のような存在になるかもしれません。