運の悪い国というのは、こういうものかとギリシャを見ていて”つくづく”思います。
会社でも業績が悪くなると、焦りから乾坤一擲(けんこんいってき)の一手を打ち、それが致命傷の悪手となるケースがよく見られるのです。
ギリシャも選んではいけない首相を選んでしまい、今まさに地獄へ向かおうとしています。
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ギリシャのEU離脱はギリシャにとっては茨(いばら)の道の選択、そしてEUにとっては厄介なものが外れてプラスになると私は考えています。
ギリシャの国民投票で「ノー」が過半数を得たならば、株式市場は一時的に暴落するかもしれませんが、その時が実は絶好の買い時であるのかもしれません。
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ギリシャのチプラス首相がここまで強気で来られたのは、裏でロシアが(少なくとも精神的に)支えているからだという指摘もあります。
実際ここ数か月でチプラス首相は2回もプーチン大統領と面会しています。
ギリシャは地政学的に重要な場所に位置し、ここがEU圏か反EU圏かで軍事的・政治的に随分様相が違ってくるのです。
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国民投票で「イエス」が選択されれば、当面緊張は緩和され、株式市場も通常通りの動きとなるはずです。
が、ギリシャ問題は遠くない時期に“やがて”また繰り返されることは目に見えています。
またそういった国はギリシャだけに留まりません(例えばスペイン)。
そうするとEU自体の体力が低下し、動けなくなるのは時間の問題ということになります。
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ギリシャにロシアや中国の勢力が入り込んでくるのを、EUを始め自由主義諸国は阻止したいわけです。
しかしロシアは原油価格の低下により、国内の経済自体が危機に陥っており、その余裕はないものと思われます。
中国も経済状態が今まさに破裂しようとしており、ギリシャにまで手を出すわけにはいかないはずです。
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私も株を始めていなければ、ここまでギリシャ問題に関心を持たなかったと思います。
そういう意味では、株式投資が世界の政治経済に目を開かせてくれて、とてもよかったと思っています。
もっと言うなら勉強だけでなく、実際に株で大儲け出来れば断然いいわけですが…。