世界経済の流れ

昔から何故かEUのことに関心がありました。
また世界経済の流れを知る上でも、今回のギリシャ問題はとても興味があるのです。
どうすれば一番早い情報を得られるかを考え、ギリシャの英字新聞のネット版を読むことにしました。
興味があるものだから、分からない単語が出てきてもすぐに辞書かグーグルで調べてしまいます。

意味が分かってくると、ますます興味が出ているという良い循環になってきました。
ギリシャ問題のおかげで私の英語力も磨かれるというのは、歓迎すべき「副産物」です。
ギリシャの英字新聞を見ても、ちょっと前までは“それこそ”EUとの交渉の話ばかりだったのに、ここしばらくは余裕が出てきたのか、火事の話や海を渡ってくる難民の記事が出てきました。

ギリシャEUから助けてもらうのは今回が3回目で、ドイツ国民にしたら「仏の顔も三度」といった感じなのだと思います。
実際のところ、今回でギリシャ問題が終わるわけがなく、単に具合の悪いことが先延ばしになっただけなのですが、世界の株価は上昇しています。

EUでも「勝ち組」と「負け組」が鮮明になってきて、勝ち組はドイツやオランダやフィンランドといった北の国々。
これらの国民の本音は「怠け者国」をEUから排除したいというものです。
負け組はギリシャやスペインやイタリアやフランスといった南の国々。
勝ち組筆頭のドイツに対し、複雑な感情を持っています。

日本の株価がギリシャ問題や上海株式市場に敏感に反応するのは、全くもって「根性がない」気がします。
日本経済にとってはどちらでもいい問題で、私の頭の中ではギリシャ経済や中国経済の崩壊が既に織り込み済みでもあります。

5年後に今のEUの形態が残っている確率は50%ではないかと推測しています。
また5年後に「中華人民共和国」がそのまま残っている確率は、ほぼゼロではないかと私は考えています。

好むと好まざるに関わらず、日本経済にとって一番重要な要因はやはりアメリカ経済であることは間違いがありません。
優先順位を間違えてはいけないのです。
もっと言えば、日本は内需が85%を占めているので、最も大切な動きは国内経済そのものなのです。