またもやギリシャ問題

民主主義の原点となった古代ギリシャと、今のギリシャ人とは違う民族だと私は推測しています。
ついでに言うと、ピラミッドを作った古代エジプト人も、パクスロマーナを築いた古代ローマ人も、漢字を考案した古代漢民族も、今はその地にもう存在しないのではないかと考えています。

民族が入れ替わるなんてことがあり得るのかと思うかもしれませんが、現にアメリカでももう1,000年もすればワスプは極めて少数派になっており、ヒスパニック系や“ひょっとしたら”アジア系が人口の主流を占めているかもしれません。
出生率が全然違うからです。

ギリシャの人口は1,100万人ほど。
中国なら大きな市ぐらいの大きさかもしれません。
世界のGDPに占める割合はわずか0.3%に過ぎません。
まあ小国と言えば小国なのですが、EU相手にゴネにゴネています。
EUやECB(欧州中央銀行)やIMFのリーダーたちは、そんな態度に辟易(へきえき)しているはずです。

ギリシャ危機が起こって以来、アテネの街の写真を見る機会が新聞やネットで多いのですが、いたることろに落書きがあるのが気になります。
やはり基本的に社会が荒(すさ)んでいるのでしょう。
そこに住んでいる人々の心の状態が街のキレイさ(あるいは汚さ)に反映されるのは間違いがありません。

会社でも赤字の回復の目途が立たない部門や店舗を閉鎖することにより、復活を目指すことがよくあります。
EUにとってはギリシャは足を引っ張る存在。
仮に今回援助して救ったとしても、舌の根も乾かないうちにまた援助を要求してくるのは目に見えています。
ギリシャ自体がEUにノーを突きつけているのだから、この際、あっさりとカットしまえばいいと思うのです。

EUには自ら脱退する規定はあっても、放り出す規定はないとのこと。
従ってデフォルトしているのに、EUギリシャがいつまでも留まっている可能性もあります。
私はそのような状態が一番具合が悪いと考えていたのですが、その場合にはギリシャにロシアや中国の勢力が入ってきにくいわけです。

従ってスッキリはしないけれど、軍事的な意味も含めて言えば、そんな状態も案外悪くはないのではないかと思うようになってきました。
いずれにせよ、日本の株式市場がギリシャ問題で右往左往する必要は全くないと考えています。
が、現実にはこのところ3回も株式相場が暴落しました。
いずれの場合もすぐに戻ったので正直ホッとしています。