グーグルの活用

ギリシャ問題を勉強するのに、ギリシャの英字新聞のネット版を読み出したことは既にこのブログで書きました。
読み出して改めて分かったのですが、単語力が英文理解力の9割を占めるということです。
つまり単語が分からなかったら全然読めないし、逆に単語さえ分かったら結構内容がつかめるということです。

私はギリシャ問題に絞って英文を読んでいっているのですが、同じような単語が何回も出てくるので、そういった単語は自然に覚えてしまいます。
いわばギリシャ問題における「専門用語」のようなものです。
「Austerity(緊縮政策)」や「referendum(国民投票)」や「bailout(緊急援助)」などはすっかり頭に入りました。

ところが辞書を引いても出てこない単語があるのです。
あるいは出てきても、どう考えてもピタッとした意味にならない場合もあるのです。
例えば「haircut(ヘアカット)」。
どうして国家の重要な問題にヘアカットのような軽い単語が出てくるのか不思議だったし、単語自体が意味不明でもあります。

答を言うと、これは「債務免除」のこと。
同じように「Grexit」という単語がよく出てくるのですが、これも辞書には全く載っていません。
解答を言うと「ギリシャEUから切り離すこと」。
「Greece(ギリシャ)」と「exit(出口)」とを合わせた造語なのです。

何故これらの単語の意味が分かったかというとグーグルで調べたからです。
今まで分からない単語があれば辞書を引くべきだと思い込んでいたのですが、辞書よりもグーグルの方が余程役に立つことを今回発見しました。

新しい単語(時事単語)は特にグーグルでないと分からないのですが、例えば熟語などを調べる時も、辞書よりもグーグルの方がずっと役に立つことが分かりました。
例えば「to boot」というのは何のことかさっぱり分かりません。
「ブーツをどうするのだ?」などと思ってしまうのです。

英熟語で厄介なのは、一つ一つの単語はごく簡単なのに、それが並ぶと推測不能の言葉になってしまうことです。
辞書でもなかなか出てこなくて、調べ切れないことが多いのです。
先ほどの「to boot」をグーグルで検索してみると、「そのうえ」や「おまけに」という意味だということが”たちどころ”に分かってしまいました。