潜在意識には冗談は通じない

渡部昇一先生が若い頃、「大島淳一」というペンネームで「マーフィーの法則」の本を次々と出されていました。
マーフィーの法則とは「眠りながら成功」したり、「虫のいいことを考えて成功」したりする法則で、一見いかがわしいように見えるのですが、渡部昇一先生という大成功者が唱えているわけで、その効果は実証されています。

斎藤一人さんも「大島淳一」の本を読んで大いに刺激を受けたようですから、この法則は筋金入りの実現力を持った考え方であることは間違いがありません。
こんなにシンプルで超強力効果を持った法則を、知っているかいないかで、人生に大きな差が出るのです。
こういった法則に出逢えるのも、何らかの「縁」に違いないし、もっと言えばその人の持つ「徳」がもたらすものだと思うのです。

「コツコツとした努力の継続」というのは、成功するための当たり前の前提ですが、どうもそれだけでは足らないようなのです。
松下幸之助竹村健一といった、この世的に大成功した人たちが「運のいい人間だけと付き合うこと」と言っているわけで、これを無視するわけにはいかないのです。

同じように、人生が劇的に良い方向に変化していく方法があります。
それは「悪いことを口に出さない」。
心の中でチラリと悪いことが浮かんでも、それを口に出してはいけないのです。
出した途端に「言葉は言霊(ことだま)」なので、それが成就する方向へ向かってしまうのです。

「未来が悪くなるようなことは言わない」は鉄則です。
自分の悪口も言うべきではないし、人の悪口も言ってはいけないのです。
何も道徳的なことを言っているのではなくて、例えば他人の悪口を言うと、その分自分の魂まで汚れてしまうからです。

潜在意識は自分と他人との区別がつかないものだから、人に言ったはずの悪口がそのまま自分に降りかかってくるという現実もあるのです。
逆に「いいこと」ばかり言うと、潜在意識が勝手にいい人生を運んでくるのです。
こんな簡単な法則を素直に信じられるか否かが、成功や幸福の成否を分けてしまう分岐点なのかもしれません。

世の中には自分でできることとできないことがあります。
「コツコツとした努力の継続」などは自分が出来ることであって、これはすべての前提。
しかしあとは言霊の力を借りて実現へのお手伝いをしてもらえばいいのです。

言霊は潜在意識とも言いかえることが出来ます。
潜在意識は加減を知らないので、今の成果の1万倍ぐらいはあっさりと“もたらして”しまいます。
「金融資産300億円!」などと「謙虚な」目標を潜在意識にインプットすると、本当にそうなってしまいそうので、恐ろしいやら面白いやら。