会社も凡事徹底

ブログで何度も何度も会社や自分がやっていくべき方向を書いていると、頭でそれを理解するだけでなく、スコンとお腹にも入ってきます。
またブログを書いている間にインスピレーションのような形で、進むべき道が見えてくることもあります。
このブログは社員も読んでいるようなので、口で唱えなくても、段々と考え方が一致していくのもうれしい効用です。

先日データを見ていて気がついたことがあります。
分譲マンションや戸建てを賃貸で貸す場合、その管理をお手伝いしているのですが、96.5%が稼働しており、空室率は3.5%でした。
これはたまたま入居者が入れ替わるタイミングで、実質の空室率はほぼゼロに近いのではないかと思います。

これはわが社の得意の分野に違いなく、こういった得意分野を伸ばしていくべきだと改めて思いました。
わが社は営業エリアを宝塚市に特化しており(地理上、一部西宮市の物件が入ってくるのですが)、狭域エリアでまとまった管理をしているのは強みに違いありません。

少数精鋭での業務を目指しています。
たくさんの不動産物件の管理をしなければならないのに、社員の管理までしておられないからです。
少数精鋭のためにはITの徹底活用やアウトソーシングも大切ですが、自社の得意な分野に絞って経営資源を集中していくのが最も大事な点だと思います。

例えば「管理」という業務であれば、入居者審査や管理の条件の例外を作らないというのも重要な点です。
各担当者によってバラバラな対応をしていると、IT化がうまくこなせなくなります。
「管理」という商品の品質管理ができなくなり、極めて効率が悪くなり、また商品の質も低下してしまいます。

個人的にはシンプルライフを目指しているのですが、会社の業務や組織もシンプルで行こうと思うのです。
機械でもシンプルなものは故障が少ないし、たとえ故障してもすぐに直せます。
自社の不得意な分野にまで手を伸ばしていてはシンプルになり得ないのです。

「凡事徹底」と言う言葉があります。
誰もができることを徹底していくと、もう誰もマネ出来ないレベルにまで到達してしまいます。
会社も凡事徹底。
得意分野に凡事徹底すべきなのです。