自分の生き方を貫く

先日、30歳ぐらいの女性と話していたら、長谷川慶太郎さんのことを「ハセケイ」と省略して呼んでおり、思わず笑ってしまいました。
長谷川慶太郎先生も、若い女性から「ハセケイ」などと愛称で呼ばれていることを知ったら、多分うれしいのではないかと思うのです。

長谷川慶太郎さんはエコノミストで、しかも軍事の専門家でもあるのですが、85歳なのに極めてシャープな頭脳をしておられ、私の目標とする方でもあります。
まさしく黒田官兵衛 のような頭脳であります(この意味、お分かりの方はお分かりだと思いますが…)。

ある経営勉強会で「人生の後半戦は『長谷川慶太郎路線』で行きたい」と私が言った時、「長谷川慶太郎って誰?」と聞いた人がいました。
決して悪意は何もないのですが「経営者で長谷川慶太郎を知らない人がいるのか?!」と私は驚愕したのです。

私のまわりで長谷川慶太郎さんを知らない人は誰もいないのです。
妻だって息子だって知っています。
友人だって会社のスタッフだって、みんな知っている名前を知らない人がいたのに只々(ただただ)ビックリしました。

話には続きがあり、長谷川慶太郎さんを知らなかったその人が「壇蜜(だんみつ)のブログは面白い」と発言。
実は私は壇蜜という人を全く知らなかったのです。
テレビをほとんど見ないので、芸能界にはまことに疎(うと)いのであります。
私がダンミツを知らないと知ったら、きっとその人は私以上に驚いたのではないかと思います。

自分が「当たり前だ」と毫(ごう)も疑わないことが、あっさりと裏切られると心底ビックリします。
私のまわりには家でも会社でも友人でもタバコを吸う人が1人もいません。
会社の採用募集でも「喫煙者不可」を前面に出しています。

それなのに何かの会合で、平気でタバコを吸う人と同じテーブルになったりすることがあるのです。
基本的にはそのような会合には2度と参加しないのですが、世界的な組織のRクラブを辞めたのも、潜在的にそういった不満があったからかもしれません。

世の中には自分が当然だと思っていることが通用しないことがあり「そんなことがあるのか!?」と驚愕するわけです。
ある意味では「井の中の蛙」状態なのですが、還暦過ぎまでこれで来ており、今さら変えるわけにはいかないのです。
というか、この際「自分的世界」を一生貫き通そうと思うのです。
きっとそのほうが魅力ある人生になりそうな気がするのです。