日銀がジャスダックに上場していた驚き

通貨というのは、人がそれを信頼するからこそ成り立っているわけで、国によってはその国の通貨よりも、ドルの方が人々に好まれるといったところもあります。
ドルは基軸通貨ですが、ドルが必要になればいくらでも印刷すればいいという特典をアメリカは持っています。
他の国がドル以外で決済しようとするのを、アメリカは極端に嫌がります。

日本で貨幣を印刷しているのは、むろん日本銀行ですが、日本銀行ジャスダックに上場していることを知り大変驚きました(證券番号は8301)。
創業は1882年10月、出資者は財務大臣、総裁は黒田東彦さんです。
「公的な機関と思えるようなところが、どうして上場しているのだろう?」とか「上場するにしても東証一部上場ならわかるけれど、なぜジャスダックなのだ?」とか疑問が次々と浮かびましたが、私のまわりには答えられそうな人がいないので、この疑問はしばらく私のところで温めておきます。

香港などは3つの銀行がそれぞれ貨幣を発行しているという話は、以前に聞いたことがあります。
その時はそのまま聞き流したのですが、よく考えると実に不思議な話であります。
日本でも「三井住友銀行」と「三菱東京UFJ銀行」と「みずほ銀行」がそれぞれ貨幣を発行するようなもので、何がどうなっているのか、さっぱり分かりません。
が、日本でもやろうと思えば出来るのかもしれません(そのメリットもよく分かりませんが)。

一時期、円が急騰し、1ドル75円あたりまで行きました。
私は円高肯定論者なので、もっと円高になることを願っていたのですが、今のところ1ドル100円ぐらいで推移しています。
これなどもひょっとしたら単純にドルの発行量と円の発行量のバランスで決まっていっているのではないかという気がしています。
日銀の総裁が交代し、円をたくさん市場に出したので、円が増えた分安くなったという、案外単純なことが原因なのかもしれません。
このへんは私も勉強不足で、1年後ぐらいにはビシッと語れるようになりたいと思っています。