ある経済の勉強会より その4

勉強会でのファンド・マネージャーいわく「株が資産防衛策としては一番いい」。
ただし株を選ばなければいけないのは当然のことです。
キャッシュフローをきちんと稼ぐ会社の株を買うのが極めて大事。
現金を持っている場合のリスクはハイパーインフレ預金封鎖
預金封鎖というのも、今まで現実に行われてきたことなのです。
日本では明治維新時と戦後の2回行われました。
研究しておくべき価値はあると思います。

いま流通業は“べらぼう”にいいところと、“べらぼう”に悪いところとに、極端に分かれているそうです。
製造業などでも、中国がおかしくなっているから、早く中国と手を切るべきだと、ファンド・マネージャーはしきりに警告。

リスクを分散する意味で、海外で口座を作ることも推奨しています。
ただし銀行を選ばないと、これまたかえって危険でもあります。
いまフランスの銀行はスペインの債権を大量に持っているので、危険水域に達しているようです。
スイスの銀行はコンサーバティブなので、比較的安全とのこと。

ドルが準備通貨でなくなる時期が来ているようです。
ブレトンウッズ体制の終焉の時期はそう遠くないと思われます。
昔ポンドが基軸通貨だったものがドルになり、アメリカは基軸通貨のメリットをふんだんに使ってきました。
準備通貨が変わっていく可能性があります。
私は当然「円であれかし」と願っています。
もう金本位制には戻ることはないでしょう。
ならば円が次の基軸通貨の一番近い席に座っていると言えなくもありません。

2015年までの間に大底が来て、そのあと復活。
そして日本は大発展。
ただしそのためにも中国の軍事的リスクだけは、絶対に排除しなければなりません。
個々の企業にとっては「大底の5年間を耐えよ!」が最大の課題であり、そのための対策を十分に練っておかなければならないことは言うまでもありません。