ある経済の勉強会より その3

再び経済勉強会の続きです。

PIIGSの問題は少々のことで解決する問題ではありません。
今はギリシャアイルランドが“どうのこうの”といわれていますが、最終的にはイギリス問題となるリスクがあります。
そこまでいくと1ユーロ90円ぐらいになるかもしれません。
一時的な経済救済策が行われるたびに、一時的にユーロが戻るのですが、深刻さの根は深いと見なければなりません。

QE2はマネー垂れ流し策でもあるのですが、ドルの垂れ流しが続けば、当然商品相場も上がるわけです。
そこで経済を見るツボ「バルチック相場」が出てくるわけです。
バルチック相場が上がっていないのに商品相場が上がるわけがないのです。
またハイパーインフレというのは、例えば戦争によって、実際に物資がなくなってしまった場合や、物資の流通が悪い時のみに起こります。
ハイパーインフレは起こらないと考えていいのではないでしょうか。

円がどれぐらいまで上がるかは「神の分野」であり、人間の頭ではなかなか分からないことでもあります。
非常に霊感に優れたある宗教家がいるのですが、この人は1ドル50円になると本に書いていました。
勉強会でのファンドマネージャーの予測は、いったん1ドル60円になり、そこから10年ぐらいかけて1ドル250円ぐらいになるとのこと。
私も1ドル60円ぐらいにはなりそうな気がしています。

今回、今までの世界経済の動きとは別の、もう一つのリスク要因が出てきました。
北朝鮮の砲撃事件です。
今後、本格的な戦闘に入る可能性もあります。
韓国株やウォンが下落傾向です。
マネーは非常に臆病で、いったん事が起これば、より安全なところへ逃げようとします。
冷静に、しかし頭を最大限に回転させて、会社経営や資産運用の舵取りをしなければならないと考えています。