ある経済の勉強会より その2

経済勉強会の続きです。

QE2が発表されたけれど、FRBは長期国債をそんなに買わないのではないかとのこと。
経済予測をするうえでのツボの一つに「イールドカーブ」があり、イールドカーブの状況をよく見ていると予想が当たるらしいのです。
イールドカーブが立つ」と、銀行がカネを貸すことが出来る状態になります。
アメリカでは銀行がカネを貸し出し始めているそうです。
就業者数も増えており、消費も増えつつあります。
今までドル安で来ていたのが、少しドル高に反転した理由はそこにあります。

近代になってからも、幾度となく戦争を繰り返してきたヨーロッパでは、金(きん)は持って逃げるための手段として重宝されています。
「金(きん)はそれを持って逃げるためにある」のであって、金の売買で儲けるという発想は本道ではないとのこと。
そういった考えはかえってリスキーなのだそうです。
儲けるのはあくまでも本業であるべきなのでしょう。
この考え方は非常に参考になりました。

今の経済状態は来年のゴールデンウィークまで続き、その頃何かが起こって崩れる可能性が大きいとのこと。
1939年頃と今が非常によく似ているのだそうです。
例年9月の株価は悪いのに、今年はそうではありませんでした。
だいたい70年を周期に経済はくり返しているらしいのですが、この現象も71年ぶりとのこと。
1940年はフランスやイギリスがドイツに追い込まれ、ウォール街が暴落した年でもあります。
FRBがどう動くか、アメリカの景気がどっちに転ぶか分からない時に相場を張ってはいけないとのこと。
どっちかに賭けるのはリスキーでもあります。
様子見が正解なのかもしれません。