ネット販売 その1

日本経済における「小売り」の総額は約130兆円なのだそうです。
百貨店の苦戦はよく聞く話ですが、最近はコンビニすら売上の増加に四苦八苦しています。
通販市場が、百貨店やコンビニの売上を抜きました。
特に「ネット販売」は約7兆円の売り上げなのですが、毎年売上を増やしています。
ミクロ的に見ても、「実店舗」ではヨロヨロで廃業すら考えていたようなお店が、ネット販売によって、見事によみがえった例はたくさん見受けられます。

インターネットショップのメリットは、まずは立地を選ばないということ。
私もよくインターネットで買い物をするのですが、時たま北海道や沖縄のお店から商品が届いたりします。
注文の時は、どこにお店があるのかなどは全く意識していません。
ネット販売の場合、大企業であろうと、一人で運営しているネットショップであろうと、同じ土俵での勝負で、案外「気合の入った」小さな店の方が存在感が大きかったりします。

ネット販売をしだすと、商圏が大幅に拡大します。
実店舗だと、自ずと営業エリアが決まってきます。
というより、ランチェスターの法則に従うなら、むしろ営業エリアを狭めて、その中で高いシェアを目指すという戦略が導かれます。
その点ネット販売だと、商圏は無限。
世界を相手に商売をすることも可能です。
従ってネット販売にランチェスターの法則を応用するなら「いかにニッチな商品で高いシェアを獲得するか」ということになるのではないでしょうか。

私の知人で、ネットで美容商品を販売している人がいます。
日本語のサイトにも関わらず、アジアから問い合わせや注文が入ってくるのだそうです。
日本語の分かるアジア人が、日本のサイトでスグレモノを発掘し、それを自国の消費者に紹介したり、販売したりするのを仕事にしている人もいるようなのです。
“Made in Japan” は人気があるし、信頼感もあります。
この強みをもっと活かしていきたいものです。