【会社繁栄「掃除道」 その31】

私自身、毎日かなりの時間を掃除に費やしています。
「余分な掃除をするぐらいなら仕事をした方がいい」という囁(ささや)きが聞こえてくることも、ごくたまにあります。
そんな時は「掃除の哲学」を持っていないと、心が揺らぐのです。

東京ディズニーランドの掃除のことを書いた文章を読みました。
東京ディズニーランドは、相変わらず繁盛しています。
この優良企業が「よりどころ」としているのが掃除。
スタッフが生き生きと掃除しまくっているわけです。

この掃除の動きが東京ディズニーランドに清潔な活気をもたらす源になっているとのこと。
掃除をすれば「場」がキレイになるのは当然のことですが、ゴミを追放したり、ホコリを見逃さなかったりする動きは、良い顧客を「商いの場」に呼び込むパワーにもなっているのです。

掃除は場を清潔にするだけではなく、掃除をスイスイ、テキパキとする人の動き自体が、そこに「氣」を生み出すのです。
人がある目的を持って動くとき「氣」が生じ、活気が生まれ、空気が淀まなくなります。
人はそんな「氣」に触れ、元気になります。
楽しくなってきます。
そんな「氣」を知らず知らずのうちに求めて、お客様が集まってくるというわけです。

もちろんそこで働く人たちも「氣」の影響を受け、元気になりハッピーになります。
掃除は目に見えるものだけをキレイにするだけでなく、目に見えない氣を生じさせ、そこに一種のスピリチュアル・スポットをつくるのだと思います。
「氣」とは静止した状態のものではなく、それ自体がパワーを持ったエネルギー体だと思うのです。
いい「場」を掃除によって作り上げ、そこで働く人にもお客様にも活気を与えられるようにしたいものです。