私の神道 その2

キリスト教がヨーロッパに浸透するまでは、欧州各地で独特の宗教があったはずです。
ドイツは森の国。
ワーグナーは森の音楽。
即ちワーグナーは「ドイツ神道」からインスピレーションを得た音楽と言えるのではないでしょうか。

日本神道の究極の教えは「キゲン良く」ではないかと思うのです。
神様から与えられた今日一日に感謝して、いかに機嫌良く生きていくか。
案外それが神道で一番大切な教えではないかという気がするのです。
天理教の教えに「陽気ぐらし」というのがありますが、まさに陽気に暮らすこと自体が神意に沿った生き方だと思うのです。

人間の小賢しい計らい心を捨て、ひたすら機嫌良く暮らしていこうとすると、自然に自分にも他者にも親切にならざるを得ません。
過去のイヤなことに拘(こだわ)らず、明日の不安にも捉(とら)われず、与えられた有難さに感謝し、太陽をいっぱい浴びてスクスクと育つ杉の子のイメージが神道ではないかという気がするのです。

日本の神様はキレイ好き。
だから掃除はしっかりしなくちゃ。
掃除は日常生活において唯一神様に奉仕する時間ではないかと思うのです。
「見返りを求めない行為が最高の行い」とよく言われますが、掃除には実は見返りがあるのです。
事業所はそこをキレイにするだけで繁栄してしまいます。
また人が見ていないところで道路などを掃除すると、天へのポイントが10倍アップになります。
いずれにせよ「行き届いた掃除の空間」や「清潔感あふれる場所」は神様が好まれ寄って来られる所です。
神様が来られると場が活気づき、厄は近づかなくなります。