神道は朝の宗教

神道は朝の宗教。
朝のすがすがしさと日本神道とは、よくマッチするのです。
神道は森羅万象に神々の存在を見出します。
アニミズムと言えば、そうかもしれません。
キリスト教以前は、ヨーロッパでも独自の神道があったようにも思うのです。
よく調べて言っているわけではないのですが、ワーグナーの音楽は「ドイツ神道」から来ているのではないかと推測しています。

神道は森の宗教でもあります。
鬱蒼(うっそう)とした森に囲まれた、凛とした雰囲気そのものが、神道の本質をよく表していると思うのです。
そのスピリチュアルな空間に立った時、自ずと背筋が伸び、感謝の気持ちが湧きあがり、神々の存在を身近に感じます。
まさにそれが神道なのです。

キリスト教や仏教やイスラム教には、ハッキリとした創始者が存在します。
しかし日本神道にはそういった方はいないのです。
聖書や仏典やコーランのような教典も日本神道にはありません。
それでいて少なくとも2千数百年の間、連綿として受け継がれてきているのも、考えてみれば驚異なのです。

神道には教典はないのですが、祝詞(のりと)はあります。
祝詞を声を出して読めばよく分かるのですが(別に声を出さなくても分かるのですが)、すべて大和言葉で、外来語は一切使われていなのです。
全く同じ言葉を古代から読み続け、しかも現代でも意味がハッキリと理解できるというのも、これまた驚くべきことだと思うのです。
今から2千年後の日本人も同じように祝詞を理解するに違いありません。

神道の根本理念もしくは特徴には2つのものがあると思うのです。
日本神道最高神の天之御中主命(あめのみかなぬしのみこと)の「繁栄・発展・進歩」のパワーと天照大神(あまてらすおおみかみ)の「調和」のオーラです。
大阪万博エキスポ70のテーマは「人類の進歩と調和」でした。
日本神道の根本理念の「進歩」と「調和」の両方が、奇しくも一つのテーマの中におさめられているのですが、これを考えた人はきっと天上界からインスピレーションを得たのだと思います。

私は高校がミッションスクールだったので、キリスト教については平均的な日本人よりもはるかによく知っています。
また仏教も自分でかなり勉強しました。
しかし今は自分の魂が神道系だということをハッキリと自覚しています。
神道は朝の宗教。
ならばその朝の時間を出来るだけ長くしたいと思うのです。
ということは朝早く起きるに限るということなのであります。