中国四千年の歴史と言いますが、それが正しい言い方なのかどうか疑問に思うことがあります。
例えば日本国の歴史は、初代神武天皇の即位から数えて2,672年となり、その間政体の変化はありましたが、日本国としてはずっと続いてきたわけです。
その点中国は近年を取ってみても、今の「中華人民共和国」の前が「清」。
「清」という、漢民族ではない政府が268年間も支配していたわけです。
徳川幕府が265年間続いているので、ちょうどそれぐらいの施政。
そんなに長い間「外国」に支配されてきたということでもあります。
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「清」の前が「明(みん)」。
これは漢民族の政府です。
276年間続いています。
その前がモンゴルの支配下の「元」。
これは約100年続きました。
このように、ここ700年間の歴史を見ただけでも「元」・「明」・「清」・「中華人民共和国」の4つの国体のうち2つが外国支配なのです。
孫文の辛亥革命は「革命」と名前がついていますが、漢民族の独立運動として捉(とら)える方が本質が分かりやすくなります。
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中国大陸で漢字を発明した民族は、度重なる戦乱のため「唐」の時代には数少なくなっていて(滅亡に近い)、唐の皇帝自体も実は漢民族ではなかったという話を読んだことがあります。
漢字の歴史は四千年ぐらいあるのかもしれませんが「中国四千年の歴史」とは言い難いのではないかと思うのです。
それに比べると日本は125代の天皇が連綿と歴史を引き継ぎ、政権を担っていた人たちも日本人だけで、世界で一番長い歴史を持つ国と言えます。
もっと日本の歴史に自信を持ってもいいのではないかと思うのです。
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漢字は確かに偉大な文化なのですが、日本人は「ひらがな」やカタカナを発明し、漢字文化をより使いやすくし、書き文字に彩(いろど)りをつけました。
ひらがなやカタカナの普及により、エリートだけでなく一般庶民も文字を使うことが出来るようにもなりました。
漢字を事実上廃止してしまった韓国や、読めないぐらいにまで漢字を簡素化してしまった中国の文化政策は、「祖先の文化との断絶」という意味で大きな間違いだと思うのです。
儒教精神の強い両国が、なぜこのようなことをしてしまったのか不思議でもあります。
漢字を使うと、筆談でも通じます。
英語は世界言語となりましたが、漢字もコミュニケーション言語そのものです。