ビートの話 その5

deguchi2012-05-22

カノンは赤ちゃんの時から育てていたので、何の疑問もなく「自分はこの家の子だ」という自覚があり、行動が天真爛漫そのものでした。
その点ビートはいくつかの生活環境を経て当家に来たので、お互いにまだ慣れていないところがあります。
それでも来た当初と比べると、格段に落ち着いてきました。

最近はお腹を見せて“ぐうぐう”寝ていることもあり、余程安心しないとそういう寝かたはしないのではないかと思います。
夜、私の書斎で一緒に寝ることがあります。
2日に一度ぐらいの割合なのですが、リビング(ビートの定位置)で寝るか書斎で寝るかはビートの選択に任せています。
カノンの時もそうだったのですが、ビートと一緒だと癒されて眠りがより一層心地いいものになります。

家内が横浜の娘のところに行っている間は、ずっと私のそばを離れませんでした。
いつもは朝の散歩を終えると、ビートを家内にバトンタッチするのですが、仕方がないのでビートを会社に連れて行きました。
始めて会う社員の人には、とりあえず吠えておりました。
しかし2回目の人にはシッポを振ってすり寄っていたので安心しました。

ビートは散歩中、何かの拍子に興奮し、私のまわりを全速力で走り回ることがあります。
一度リードが外れた状態でそうなったことがあり、捕まえようとすると余計に興奮して逃げ回るのです。
1歳半の元気な犬は捕まえようと思っても、なかなか捕まえられるものではありません。
早朝の河原で、ほかに人も犬もいなかったからよかったようなものの、本当にどうしようかと途方に暮れた経験があります。

興奮して走り回っている間、狐のような顔をしているので、狐が取りついているのかもしれません(冗談です)。
問題行動と言えば問題行動なのですが、キツネ走りしている間は、ものすごい運動量なので「まあいいか」と今のところは放置しています。
しかし本当はどうすべきかを本を読んで勉強しようと思っています。

ワンちゃんの「行動」や「しつけ」に関する本を何冊かインターネットで注文しました。
日本語の本もあるし、英語の本もあります。
私は何でも本から入っていくタイプなので、本が届くのを楽しみにしているところです。
犬の本なら英語でも、たぶん「努力感」なしで読めるのではないだろうかと思うのです。
そうすると「旅行ガイド」に続き、努力感なしで英語で読めるジャンルが一つ増えるということになります。

ビートは来た当初はよく吠えていたのですが、だんだんと吠える回数が減ってきました。
また家でのオシッコやウンチも“きちん”と所定の場所に“こぼさず”にできるようになってきました。
要するに賢くなってきたのです。
でも賢くなったことが知れると、介護犬の施設から「返してほしい」と言われても困るので黙っておくことにします。