ビートの故郷へ

ビートは名古屋のほうにある介護犬養成施設から我が家にやってきました。
やってきた当初は随分と緊張して、ある意味凛々(りり)しかったのですが、最近は感情表現も豊かになり、完全に我が家の家族の一員となりました。

介護犬の訓練を受けるのですが、途中何らかの事情で介護犬をドロップアウトすることがあります。
ビートの場合は「吠え癖」。
介護犬や盲導犬は鳴いてはダメなのです。
介護犬になれなかったワンちゃんを「キャリアチェンジ犬」と呼びます。
要は「おちこぼれ」なのですが「キャリアチェンジ犬」というと、なんだか賢そうに聞こえます。

そんなキャリアチェンジ犬の集いが愛知万博公園で行われることを知り、行ってみることにしました。
ビートを、昔お世話になった人たちに会わせたかったからです。
どんな反応を示すか興味津々でもありました。

イベントは土曜日にありました。
土曜日は私にとっては勤務日なのですが、ビートと家内と私の3人で会場に向かいました。
休憩も入れると片道3時間、往復6時間もの1日仕事となります。

愛知万博は「愛・地球博」とも呼ばれ2005年に愛知県長久手市で開催されました。
もう10年近く前になるのですね。
長久手(ながくて)というと、すぐに「小牧・長久手の戦い」を思い浮かべるのですが、こういうところには何かの用事がないと訪れることはまずありません。

小牧・長久手の戦い」は秀吉と家康との間の戦いで、戦闘的には家康が勝利しています。
現地は広い平野で「ここで数万の軍どうしが戦ったのだなあ」と思いながらクルマを走らせていました。
途中、古戦場跡の記念館やトヨタ博物館もあり、次の機会があればぜひ行ってみたいと思いました。

たぶん愛知万博の時に作られた幹線道路だと思うのですが、道路沿いにズラリと外食産業や量販店が並んでいました。
実に圧巻で道路を走っているだけでワクワク感がありました。
道路沿いには民家などはなく、大型店が建ち並び、計画的な分譲(賃貸?)であったことをうかがわせます。
これらを見ただけでも、勉強になりました。

仕事を1日空けてしまうと後が大変でしたが、行ってよかったと思います。
ビートも昔お世話になった先生に会い、大喜びしていました。
そんな姿を見ると、こちらまでうれしくなってしまいます。