経営方針を考える その3

コインパーキングのキャッチフレーズは出来ました。
では会社自体のキャッチフレーズは何でしょうか?
「変革し続ける老舗企業」という文章が浮かんできました。
当社は創業67年目に入ります。
その間、一度も倒産せずに続いたということでもあります。
宝塚市の中でも創業の古さは、トップ10ぐらいには入るのではないかと思います。

イノベーションの連続でないと、会社というのは続かないと思うのです。
例え一時期絶好調でも、油断するとすぐにおかしくなるのが会社経営。
トップクラスに属するお笑い芸人が言っていました「この世界で売れるのは比較的簡単。しかし生き残るのが非常に難しい」。
会社だって、例えヒット商品を出すことが出来ても、それを維持するのが大変。
むしろヒットやブームにより、過剰投資し倒産してしまうことが多いのです。

変革し続けるには、徹底的な勉強や研究や観察が必要です。
上場会社でも「研究開発費」をシッカリ取っている会社は将来有望です。
当社のような小さな会社にとって「研究開発費」は、勉強のための本代や、展示会や企業を訪問するための交通費なのです。
この努力は惜しまずにやっていこうと思っています。
もしそれが億劫になった時は、会社をたたんだり、引退したりする時期と考えて差し支えないと思います。
私の場合、仕事をやめるとウツになるという予感がするので、ここは極めて重要なところでもあります。

じっくりと研究開発に打ち込むためにも、累積経営による安定収入はすごく大事なのです。
資金繰りに追われていたり、ルーティンワークをこなすことで精一杯であったりすると、落ち着いて勉強しておれないからです。
社長の仕事は、つまるところ「次の一手」を考えることに尽きるのではないでしょうか。